水虫のタイプ
水虫には3つのタイプがあります。ひとつは趾間型で、足の指の間がジュクジュクする水虫です。一般的に水虫といわれている典型タイプがこれで、足の指の間が赤くなり、ただれてジュクジュクします。皮がむけ、白くふやけたりして、かなり強いかゆみがあります。患部が臭う場合も多く、それは白癬菌以外の雑菌も寄生している場合があります。
もうひとつは小水疱型です。これは足の裏に水ぶくれが生じ、かゆみを伴う水虫です。足の裏や側面などの場所に細かい水ぶくれができ、周囲は赤くなります。強いかゆみが生じて苦しめられることがあります。ある程度日が経つと、それが乾燥してかさぶたのようになります。
3つ目は角質増殖型です。これは足の裏全体の皮が厚くなり、白い溝ができる水虫です。足の裏全体はかさかさに乾き、それで皮が厚くなります。硬いので皮がボロボロとむけます。かかと部分にもできますが、この場合はヒビ割れ、あかぎれを起こすために強い痛みになることがあります。この角質増殖型は、汗をかかない冬場でもなりやすいのが特徴で、空気が乾燥する季節に悪化しやすくなります。ただ、かゆみがないので、水虫としての自覚症状がなく、つい見過ごしがちとなって、悪化させる原因にもなっています。
また水虫を放置していると、外傷などから爪のなかにも菌が入り込んで爪白癬を発症することもあります。爪はケラチンが成分なので、実は白癬菌の格好の栄養源となってしまうのです。